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10年以上を経て未だ高い人気を誇る伝説のバンド・ユニコーンが、解散時に出した『THE VERY BEST OF UNICORN』は、ベストだけあって名盤です。名曲だらけのこのアルバムの中で、私が1番好きな曲が『与える男』。好きになった女性に「僕を好きになると、良いことがたくさんあって幸せになってしまうみたいだよ?」と勧誘する(笑)歌なのですが、この主人公がやたらめったら可愛くて気に入っています。
(参考:与える男歌詞http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=55536)
「好きな曲からやってしまうと後が辛いんじゃないか」とか言いましたが、特別なものは先に済ませてしまうことにしました。 『奏』を別格とすれば、もしかしたら1番好きなのがこれかもしれません。『与える男』も『キレイだ』も『メロドラマ』も、主人公の男の子が傍から見ればまんまと頼りなくて情けなくて、でも「別に」って気を張って見せたりしていて、私はこう言うのに弱いようです。降参です。白旗です。
スキマ中、随一にお洒落なピアノのイントロ(←私認定)で始まり、散らかった部屋で思い出と未練と後悔に浸りながらぼんやりと彼女を想う。その情景の描き方の秀逸さ。終始部屋の中に居る温度が伝わって来て、珍しくやや長めな間奏や、ラストに来るスターの「ラララ~♪」がそれを味わう為に用意されている。余韻と言うか、歌詞以外のストーリーまで膨らませてしまう。
「諦める」と、「執着」が失われることでそれまでよりも穏やかになれる、そう言う優しさ。僕の居ないところでも、君は幸せになると良いよと呟きながら、少しだけ負け惜しみのような往生際の悪さを残している、そう言う寂しさ。忘れないでくれなんて言わないから、たまに思い出してくれれば嬉しいよって。
「君が幸せならいいんだ」かっこよく言えたらいいな
……そんなドラマのようにいかないよなぁ
『キレイだ』もそうですが、この歌も曲への詞の乗り方が凄く好きです。特に上述のサビラスト(これは1番ですが、2番も素晴らしい)、このフレーズとリズムは個人的に大絶賛。
また、タイトルも可愛い。主人公のこの物思いは、ちょっとした自嘲も込みで確かに「メロドラマ」なのです。
メロドラマ歌詞http://music.j-total.net/data/013su/029_sukima_switch/022.html