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「明治製菓アーモンドチョコ」CMソング。
以前(と言うか今でも)、好みのタイプを聞かれたら「水か空気みたいな人が良い」と答えていました。
普段は全然意識しないけれど、生きて行く為には必須で、多過ぎると邪魔。鬱陶しい。ア○ヒの缶ビールに負けないくらいスーパードライ。
ちなみにもっと昔は、「私に危害を加えない人」だった(笑)。
最初に聴いたのが、レーベルサイトの公式な試聴だったので、サビのみ。『回想目盛』が物凄く気に入っていたこともあって、全然しっくり来なかったんですよね……。全体を聴いたのは、PVが動画公開されてからで、ああでもスキマだなぁと思えたのは、TVで披露しているところを見てようやくくらいかな?
インタビューからすれば、曲は大橋くん、歌詞は常田さんで、ツアー前にはボーカル以外のほとんどの部分は出来上がっていたようです。「泣きたいけど泣けない」曲に見合うよう、敢えてツアー終盤の喉を痛めている時期にの声でレコーディングを行い、柔らかい印象の曲調に乗るのは救いのない絶望的な歌詞。タイトルの『マリンスノウ』も、深海に沈んでいくプランクトンの死骸に光が当たった時に、雪のように見える様を表した言葉で、日本人研究者が名付けたものです。曲の名付け親たる常田さんのネタ元は、劇場版『ドラえもん』のようですが(←多分私もそう(笑))。彼らの楽曲にしては珍しくタイトルが先に決まっていて、しかも最後まで変わらなかったとか。『夏雲』『空創』『夕風』の3部作を終え、さぁ次はと言うシングルは、2人が良いと思うもの。気に入ったもの。色々としがらみの多いあの世界で、そう言う風に言えるのって凄いことだなぁと。
あと、大橋くんが「絶望の中で救いも叫ぶところもない。感情表現が難しかった」とコメントしていましたが、引き合いに出すとしたら、『雨待ち風』とかでしょうか? 『view』は叫んでますし、『ドーシタトースター』や『僕の話』は自己完結的ながら解決を模索してますし、『キレイだ』は他人が介在してますし、『メロドラマ』は相手の幸せを想ってますし、『アカツキの詩』や『目が覚めて』は泣いてます。リズムも勿論あるんですが、確かにかなり淡々とした歌い方だと感じます。なのに、湿度も粘度も高め。ライブの時の声に近いのでしょう。個人的には「ライブにはライブの、音源には音源の良さがある」と思うので、音源はキレイに録ってもらいたいなぁと思わなくもないのですが。1発録りよりも……っていうのも同じ理由です。
歌詞はさりげなくエロく、ひたすらダウナー。2番の歌詞とか、かなり直接的にエロい(笑)。「好意」でも「恋」でもなく、「行為」。彼女に去られて1人になって、こんなに苦しいなら何もかも忘れてしまいたいと願うけれど、思い出すのは彼女のことと絶望的な後悔。今はこのまま生きて行くこともままならない。徹底的に暗くなってしまわないのは、切なさを醸し出す曲調のおかげ? 暗さだけなら『雨待ち風』の方が上のような気がしますが、「水っぽいイメージ」というだけあって、行き場のない閉塞感や身動きが取れない不自由さは纏わり付いて離れない。私があんまり良くなかった第一印象を払拭出来た要因の1つとして、聴いていると絵が浮かぶんですよね。群青から濃紺へ、更に黒に近い方へと堕ちて沈んでいくそのイメージが、ビジュアルとして与えられていると言うか。単調でシンプルな絵なのだけれど、少しずつ、確実に濃度を増していく。それが美しくて、どうやっても悲しい。
『グレイテスト・ヒッツ』の横槍が入ったせいで若干割を食った感があるものの、記念すべき10枚目のシングル。たくさんの人に聴いてもらえると良いですね。生で聴けるのも楽しみ♪楽しみ♪♪
『マリンスノウ』歌詞http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B23269
『惑星タイマー』や『アカツキの詩』のアルバムバージョンのように明らかに違いのわかるものはその内やろうと思っていますが、とりあえず今回でインストを除いた一通りのレビュー(と言うか極個人的な感想文)が回った筈。もしオチがあったら指摘して下さいプリーズ。
気が付いたら6月も最終週に入り、うわーぉ健康診断までに痩せるんじゃなかったのかよ!!と言う洒落にならないセルフツッコミに凹みそうです。トホー。それはそうと、最初の頃に言っていた通り、やはり好きな方から進めると、若干ペースが落ちましたね(苦笑)。転勤で単純に在宅時間が減ったと言うのも確かですし、途中からは割と漏れのないようある程度順番に進めていたのですが、好き嫌いでなく、コメントの書き辛い曲もあると言うことで。栄えある現時点での大トリは、GRAPEVINEとの共演で知られるこの曲。
もうぶっちゃけて言ってしまうとですね、『空創』の中では優先順位が低くて、頭には残るのだけれど、本来ならば聴き所である後奏の長さに飽きてしまって、大橋くんのシャウトが切れた時点で飛ばしたりもしてました。だから、『全力少年』のカップリングにコレって損でないかしらとすら思っていたくらい。いや、格好良いんです。格好良いんですけどね、素人には難しいのですよ(汗)。
気が変わったのは、『トラベル』で披露していた2人スキマでの『さみしくとも明日を待つ』。コレ! 物凄く格好良いです!! ちょっと目が覚めたと言うか、横っ面はつられた感じで(←手荒い)。ボキャブラリーが貧しくて伝わらないかと思うんですが、何と言うか、「脱いでも(むしろ)凄かった」みたいな?(←阿呆過ぎ(泣)) この曲の持つ独特の雰囲気とか迫力、何より大橋くんの声が引き立つ。これの為に指を血だらけにしている熱のこもったギターも、ピアノと相俟って鳥肌ものです。CD音源も勿論良いのですが、諸々取り払ってこれは是非2人スキマで聴きたい。
歌詞の方は、……概ね私がこの曲のレビューを敬遠していた要因なのですが、解釈に困りますね(苦笑)。完全にシンタワールドで、これならまだ『ズラチナルーカ』の方がストーリー性あるなぁ。部分から見ると、最初の辺りは「後悔」のようにも思えるし、半ば遠くの光を見つめる憧憬のようでもあるし(飽くまで「夢」や「幻」でなく、「現実」の憧れ)、諦めた夢を抱えたまま生きる憔悴や諦観のようでもあるし、そこで足掻く微かな力のようでもあるし……。要するにわかりそうでわからないということですね。うわー、もやもやするー役に立たねェー(泣)。
「小さくても三次元(=現実)で動いている」とか「眩しすぎる光を目に焼き付けて帰る」とか、ちょっとライブを思い出したりもしましたけどね(笑)。
『さみしくとも明日を待つ』歌詞http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B09755
個人的に日本一歌が上手いボーカリストだと思っているので、カバーアルバムも良いけど、オリジナルアルバムもまた良い。スキマブログなので、全体について詳しくは書きませんし、私の年代にはあまりメジャーでないようなんですが、今回もクオリティの高さはさすが。オススメです。興味がある方は是非。
竹善さん、そろそろシングライクも! 今回は割とシングライクテイストが濃い気もしましたが、是非シングライクも!!
スキマブログに戻りまして、このアルバムに収録されております『カオを上げて』は、竹善さんと小田和正さんのユニットPLUS ONEの共作で、大橋くんがコーラスで参加しています。今年の3月に発売されたシングル『FOUR WORLDS』にも収録されていますし、佐藤製薬「ストナリニS」のCMに使われていたので、TVやサイトで耳にした方も多いのではないでしょうか? 優しくて温かいメロディと美しいコーラスが印象的です。限られた時間と自分だけれど、焦らなくてもそのままの君でいつかきっと輝ける。哀しいことも多いけれど、素晴らしいことも待つ世界だから。♪かなわぬ 想いは 永遠の タカラモノ と言う歌詞に、いたく感動してしまいました。大人しか持てない純粋さなんじゃないかと。
そうそう、大橋くん。大橋くんの話をせねば(笑)。通勤の最中、イヤホンで聴覚神経に全力で集中して聴いてみました。
……どこ? 大橋くん、どーこー?!
すみません、学生時代もヒアリングは物凄く苦手でした。サイトで曲やCMの試聴をした時も全然わからなかったんですよね(泣)。今回CDで初めてフルコーラスを聴きましたが、試聴では聞けなかった部分では、かなりコーラス部分にボリュームを持たせています。さすがに10年振りのPLUS ONEと言うことでか、小田さんの美しいコーラスが竹善さんのボーカルに彩りを添えています。確かに竹善さんと小田さんの2人だけでないって言うのはわかるけども、じゃああと1人は?って聞かれても、私にはわかりませんでした。小田さんの高音がキレイなんですよねー……。
概ね私のヒアリング能力のなさに寄るところが大きいのですが、コレかな?っていうのがわかる部分も一応あります(←フォローになってない)。『明かりの灯る方へ』はわかりやすいんですけどねー。
スキマブログ的には面白味のない事ばかり書いてしまいましたが、『カオを上げて』も『INDIGO』も良いですよ~vv いや、ホントに。
『カオを上げて』歌詞:http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B21566
特典DVDがインタビューのみでPV等は入ってないから通常盤を買いに行ったんですが、フラゲで通常盤を買いに来る客なんていないのか(笑)、小さなレコード店では初回版しか置いていなくて仕方ないからそちらを買って来ました。店員さんが「すいませんね」とスタンプを倍押ししてくれたので許すけど。
(実は転勤前の職場に近いレコード店で、ポイントを使い切りたくてわざわざ出向いたのに、またポイントが貯まってしまったと言う(笑))
ほんんんんの少しだけ内容に触れるので、念のため隠します。ご覧になりたくない方はご注意下さい。
その特徴的なタイトルと、「パンが焼けない」と言うタイトルと密接な出だしのおかげで、わりかし早期に曲とタイトルが一致した覚えがあります。この曲が未だによく引き合いに出される理由は、一重に大橋くんが「シンタ君の女々しさ」を説明する際の好例として挙げるから(笑)。実際、別れた後は「運気が下がりそうだから」と気持ち良いくらい写真からプレゼントから捨ててしまう派と、モノには罪はない派に別れますが、さぁあなたはどっち?(昔は後者でしたが、最近は前者。まぁ別れ方と相手による(笑))
彼女との思い出の品が一つ一つ失われていく中で、最後に残ったトースターをもう1度だけ焼いてみよう(①)。これでダメだったらもう諦めることにしよう(②)。もういい加減、次に進まなくちゃいけない(③)し、でも、結果を見るのが怖いな(④)。このまま捨てちゃっても良いかな?(⑤) ……さすが代表例。いちいち女々しくて思わず女々しさポイントを付けてみました(笑)。壊れていくものを、捨てることも直すこともできないジレンマ。彼女を忘れたい、前に進みたい気持ちと、忘れられない、留まりたい未練。
個人的に、失恋をした人に「時間が解決するから」と言ってしまうのはタブーだと思っています。往々にしてそれは真実であることがとても多いのだけれど、だからと言って未来の自分の姿が薬になるとは限らない。苦しいのも辛いの、今現在の自分なのだから。そして、要する時間の長短も人それぞれです。男の人の方が案外引き摺る(しかも相手がまだ自分のことを好きなんでないかと思っている)とは友人の弁ですが、この主人公が壊れたものを捨てられないまでも直すこともしないのは、彼なりの悪あがきなのかもしれないですね。
……やっぱりそれでも女々しいか(苦笑)。
少しもの悲しい曲調が、未練と諦観と現実の中で揺れる主人公の呟きにピッタリ。
そう言えば、まさやんが10周年の時だったかコンサートグッズで「『パンを焼く』トースター」を作っていた覚えがありますが、スキマも兄弟品として「『ドーシタトースター』トースター」を作ったりしないかなぁ。多分きっと可愛いに違いない。
『ドーシタトースター』歌詞:http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B06951
ちょうど時節にもピッタリなので、『雨は止まない』を。A面の『ふれて未来を』とは対照的に、『雨待ち風』や『目が覚めて』等に通じる不穏な空気漂う1曲。勝手にレクイエムシリーズにカテゴリしてますが、彼女が今何処で何をしているのか、もっと言うと何処にもいないんでないかとすら思わせる。雨の向こう側が見えない。それは雨のせいなのか、彼自身のせいなのか。むしろ見たくないことを隠してくれている、雨のおかげですらあるのかもしれない。気分が沈んでいることも、憂鬱なのも、全て雨のせいにしていれば、本当の悲しみから気付かない振りをしていられる。でも、本当は知っているから、ざわざわする雰囲気は拭えなくて不安なまま。
最初は、どこか遠くにいる想い人(でも絶対に結ばれない人)かな?と思っていたのですが、こんな暗い片想いは嫌だなぁ(苦笑)。サビ以降の「雨は止まない」の繰り返しが、どうにも悲しい。本当に片想いだとするなら、恋敵を刺しかねないくらいヘビー。それよりは、泣きたいことに気が付いていない彼の代わりに、空が雨を降らせているようなイメージの方が近いです。
そうそう、この繰り返し部分の後ろでぼそぼそ呟かれている言葉の解読に成功した、聖徳太子的聴覚の持ち主を募集中です。私も、目と鼻が利かない分、地獄耳ではあるのですが、全くダメでしたね。トホー。います? 皆さん、わかりました? こう言う小細工には引っ掛かりたくない天邪鬼なのですが、わかったら嬉しいです(笑)。
まだ若い大橋くんの声が切なくて、止まない雨の湿度が包む悲しみだけの小さくて静かな世界。レクイエムシリーズは中毒性があるので、聴けば聴くほど取り込まれてしまいます。
『雨は止まない』歌詞http://listen.jp/store/artword_1148086_39537.htm