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特別ドラマチックだったり、ロマンチックだったりも勿論素敵ですが、平凡でありきたりで変わり映えのない幸せも悪くないものです。むしろ、それこそが貴重。
『夏雲』内で常田さんが1番のお気に入りと公言しているこの曲。穏やかで当たり前の積み重ねで出来上がっていく幸せの形。「偶然に出会った」君が、「必然な存在」になることを実感する、そう言う毎日。その何でもない繰り返しが未来への道になって行く。――こんな旦那様だったら、幸せに違いない!!(力説) 強いて具体的な歌詞と言う訳でもないけれど、妙に実感がこもっているように感じます。こう言う恋愛が良いですね。しみじみ。
結構、地味な曲だと思うのですが、隠れ人気の高い1曲。曲全体の持つ温かさが、大橋くんの声でほのぼのとじんわり沁みますね。
『種を蒔く人』歌詞http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B06954
何で黄緑なのかと言えば、「君取り」色だからなのですね。僕が輝いて見えなくなる「アト」は、「後」と「跡」ってことで良いのかな?
ラブラブな筈の大好きな彼女にチラつく黄緑色が好きな元彼の影。何気なさを装って訊いてもはぐらかされ、「信じれば良いだけ」「彼女を好きでいれば良いだけ」、何たって彼女が今選んだのは自分なんだからと言い聞かせても尚、疑念は拭えない。黄緑色とそれが想像させるあれやこれやが、彼の嫉妬を煽る――。スキマ曲の中で、未練や後悔を歌ったものは多いのに、実は嫉妬が前面に出てくる歌詞は珍しい。この曲の持つ救いようの無さは、まだ未練や後悔に至っていない恋愛の過程であるにもかかわらず、何だかどうやっても彼が彼女と上手く行きそうにない気がすること。未来の彼は、彼女の思い出になっているような気がしてしまうこと。「匂わせるのは合点がいかない」と言いつつ、話したところでこの彼は納得してくれないような気がするのは私だけでしょうか?(苦笑) 諦観を持たない分、ギスギスした不幸感があって痛いなぁと。
曲調も、スピード感が爽やかに聞こえないところが、罠罠しくて堪りませんネッ。
寛容過ぎれば「愛が足りない」、束縛し過ぎれば「鬱陶しい」。世の男性も大変ですが、素敵な大人の女性ほど上質で美しいワガママを言えるものだと思うので、若い内は修行中だと思って、嫉妬は程々にお願いします(笑)。
『キミドリ色の世界』歌詞http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B06955
古本屋で安い小説を5冊くらい買って部屋の隅に積んでおいて、端から読んでいくと言うのが私の娯楽の1つです(前に住んでいた所みたいに、図書館が近所にないので)。全部読み終わったら売り捌いて、新しいのを仕入れると言うのを数ヶ月サイクルで行います。雑食なので日本の作家であればジャンルはこだわらず、評判の良いものや好きな作家のものを適当に選びます。だから、たまにハズレを引いて読み進むのが辛い作品にあたることもあり、でも読み終わらずに手放すのも嫌で、そう言うのは中途半端に読みかけのまま部屋の隅に残ってしまいます。
今見たら、とりあえず2冊あり、その内の1冊が乙一の連作短編集『GOTH』(←好きな人いたらすみません)。読めなくはないし、印象的だから話題になるのもわかるけど、あの自意識的な恍惚感は私にはちと苦しい。
この歌の主人公が犬っぽいなぁと思った時、この本の『犬』と言う話を連想しました。淡々としているのに、雰囲気が黒いところとか(笑)。私が思っているだけで、特に共通点はないんですけどね。
危ない内容がまま見られるスキマ楽曲の中でも、随一の危なさを誇る問題の『きみがいいなら』。どれほど良心的に見ても、主人公はストーカーでしょう。君のことならどこで何をしていたってわかるし、君が言うなら人だって刺せる。邪魔する人がいたって、僕が守るよと言う盲目的な愛情が満載です。温かさを感じるほどに優しいメロディーと、メルヒェンな大橋くんの声についうっかり騙されそう(笑)。実際、私は言われるまで全く気が付きませんでした(←鈍い)。
ストーカーをする人の心意気はよくわからないのが正直なところですが(←わかるのもどうかと)、最後の♪君がいいなら~以降の思い込みとも思える辺りがそれに近いのかもしれません。僕は君のもので、君は僕のもの。勿論それで良いよね?って言う。妄想と現実の境目。
……とは言え、お互いにこの感情でいれば犯罪ではないので(笑)、この歌の「君」が僕に対して好意的であり、「良いよ」と思っていることを祈るばかりです。
歌詞は常田さんのようですが、曲もそうなのかな? そう言えば、何故この歌に限ってタイトルの「君」が平仮名なんだろう?と言うのが気になっているのですが(歌詞の中の「君」は勿論、『君の話』も『君のこと全部』も『君に告げる』も全て漢字)、色々変換してみても思い当たりません。……何でなんだろう?
『きみがいいなら』歌詞http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B06950
常田さんが大橋くんの歌を称賛する時に頻出するポイントが、「リズムに言葉を乗せる時のなめらかさ」と「多少危ない内容の歌詞でも、その声のおかげで聴く人には柔らかく届く」の2点で、『藍』がその後者だとしたら、前者が色濃いものの1つが『螺旋』でしょうか。大橋くんがミスチルでもビートルズでも、「歌えるけど、歌詞はわからない」って言うのが面白い。リズムと雰囲気が重要。
とは言え、『螺旋』の歌詞は素晴らしい。「良い」と言うより、「ナイス」と言う感じです。これと言い、『キレイだ』と言い、『view』と言い、振られ男の未練や後悔を書いた時のこの冴え渡った感じは何なんでしょう?(笑) 振られたくなくて逃げ回っていたのに、いざとなったら未練も後悔も、意地でもプライドでも全然覆い隠せなくて、自己嫌悪と自問自答。2番Aメロの録画したままのビデオが重ね撮りと掛かっている箇所や、極め付けの愛情がすり抜けてしまうなら螺旋を残してやれば良かったと言うタチの悪さの秀逸さったらないですネ!! 色々な取り方があるのでしょうが、おおよそこの解釈が多いであろう通り、私も「螺旋」=「遺伝子」だと思っています。要するに孕ませて既成事実を作ってしまえと言う……。いやー、最低ェー(笑)。
私は根が悲観的なのでそうで居ない為に強いてポジティブシンキングを心掛けている、無理矢理前向き主義ですが、非常にネガティブな言い方をするならば「幸せな思い出」と言うのは不幸の種なんだなぁと思いました(苦笑)。まぁ基準がなければ比較のしようがないと言うだけの話なんですが、波風立たない平均線上の人生を是とするか否とするかと言われれば、やっぱりあまり魅力的な選択肢ではないかなぁ。ローリスク・ハイリターンが理想ですが、私の人生訓の1つは「因果応報」ですから(笑)。
ちなみにもうひとつは「一期一会」。
歌詞も曲も大橋くんなのかな? テンポや雰囲気からすると、デタラメ英語が元かもしれませんね。そうそう、冒頭のピアノもデビューアルバムを飾るに相応しく、凄い期待を煽られますv アルバムの中ではこの始まり方が今のところ1番好きです。
『螺旋』歌詞http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B06947
例えば、以前書いたように私のスペシャルは『奏』で、もうこれは他と比べることなんて出来ない。他にも好きな曲はたくさんあるし、嫌いな曲なんてないけど、『奏』だけは唯一無二なのですよ。
……何が言いたいかと言うと、要するに「プレッシャー」のなんたるかについて、へっぽこ小心者としてはまず言い訳をしておきたい!!と言う(笑)。
『君の話』と言うミニアルバムは6曲にもかかわらず、そのどれもが非常に濃度が高くて、中でも隠れた名曲と人気の高い『ただそれだけの風景』。シングル以外で好きな曲を上げてと言う質問をファンにしたら、おそらくはかなり上位に来るんでないかと(←だからプレッシャー(苦笑))。
当初は「いじめられっ子」の歌だと思っていました(←いつものことだがいい加減な聴き方してんなー、自分(泣))。一つの風景を切り取った、美しい桜並木の下の小さなたんぽぽの優しい歌です。生きて行く上で嫌なことや辛いこと、逃げ出したいことなんていくらでもあって、しかも次々にやって来て、その度に人を羨んだり妬んだり、自分を惨めに思って卑屈になったりなんて当たり前。自分の思い通りにならないことだらけで、頑張っても報われないし、自分ばっかり不幸な気分。
でも、ほんの少しだけで良い。きっかけがあれば、空がきれいなだけで嬉しい。自分に目を留めてくれた君に感謝をして、希望を抱く。そう言う毎日が良い。他の人から見れば「ただそれだけ」の呆気ないことが、時々何気なく唐突に、誰かの救いになったりするのですから。
♪思えば僕の脳みそってのは~から始まる大サビは、凹んでいる人を励ます癒しですね。頑張れって言うんでなく、良いことは多分いつでもそこにある筈だから、気付くことが出来ると良いねって。無理しなくても大丈夫なんだよって言う大らかさ。
人気があるのも頷けます。何となくですが、歌詞が常田さんで曲が大橋くんかな?
『ただそれだけの風景』歌詞http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B21899
え? 私ですか? 同性の友達には「彼氏よりも彼氏らしい」と褒められますが、暴力は振らないです(笑)。片想いの相手には自他共に認めるほど、本当に良く振られてました(しかも友達とゴールインしやがるのさ)が、付き合った相手とは自然消滅か私の方が忍耐の限界で放り出すかなので、そう言えばこのシチュエーションは経験がありません。
スキマでなくても珍しい、「もうすぐ別れる(しかも彼の方から振る予定の)彼女へ贈る歌」。……何もこんな感情やシチュエーションを、敢えて歌にしなくても(苦笑)。例えば槇原敬之氏の『BLIND』は、彼女の気持ちが別の人に向かっていることを知っていて、身を引く為にさよならを告げると言う内容です(←物凄く良い曲。運転中に聴けないくらい泣ける)。『君のこと全部』はそうじゃなくって、好きだと言う気持ちがなくなってしまった。そう思っていた頃の心は失ってしまったし、今の僕の心の中に君の居る場所も無くなってしまった。愛着はあるし、幸せは祈っているけれど、さようならだよ。……ああ、振る方も振られる方も気まずい(笑)。
とは言え、私はずーっと恋人が亡くなる歌だと思っていました。もしくは、自分の友達の彼女を好きな男の子が、その気持ちごと彼女と決別しようとしている報われない三角関係の歌。僕が君のことを好きだということを知らないで、彼氏の話ではしゃぐ彼女の声を聞きながら、いっそ遠くへ行ってしまおう。彼女を好きでいることは止めてしまおう。彼女の居ないところへ行ってしまおう。――カレンダーの描写や暖かい風や部屋のもの全て~と言う描写が、私の中では何となく引越しを連想したようですね。何となく、それで彼女が後悔すれば良いななんて言う欲目や未練も含めて、女々しい男らしさを思い描くのですが。
大橋くんの柔らかくてのびやかな声と、美しい弦楽が相乗効果で優しいのはきっと常田さんの罠なのでしょうね(笑)。……最後ぐらいは優しくしたい気持ちもわからないでもないけれど、ちょっと残酷な気もします。歌詞も声も、何だかあんまり悪びれた感じがなくて、彼女を好きだと思えなくなった理由はわからないけれど、聴いている私まで神様にお願いせねばと思ってしまいます。彼女が早く立ち直って、幸せになれますように。彼女を振った彼よりも。彼女を振った彼と居る時よりも、もっとずーっと幸せに。
ついでに私にも幸せウェルカム☆(鈍痛)
『君のこと全部』歌詞http://www.kashizo.com/data/013su/029_sukima_switch/023.html